次に、同量の服用量でも、1回あたりの服用量が異なる場合の比較をしてみます。
1回あたりの服薬量の検討
仮に1日の服用量を12mgの場合、6mgを1日2回、4mgを1日3回服用した場合にどのような特徴があるかを検討します。
1日の服用量は同じため、当たり前ですが、両者とも血中濃度の中心値は同じになります。しかし、それぞれメリット、デメリットがあります。
1日2回の服用
メリット
- 服用回数が少なくて済む
→ 水溶液減薬法の場合、回数が少ないのは重要。
デメリット
- 1日内でUP/DOWNが大きい
- 離脱症状が出た場合、次の服用まで待つ時間が長い。
私は当初1日2回の服用にしていましたが、離脱症状が出た際に、次の服用までの時間が耐えられなくて(減薬は年単位なので少しでも楽な方が良い)、1日3回に変更しました。
1日3回の服用
メリット
- 1日内でUP/DOWNが小さい。
→ 血中濃度が安定しやすい。=血中濃度と離脱症状の関係性を見やすい。
デメリット
- 1日の服用回数が多いため、減薬作業が面倒。
1日内でUP/DOWNが小さいメリットは他にもあり、血中濃度と離脱症状の関係性を見やすいという点があります。このことは、自分が今、どこまで減薬が可能なのかの最低限必要な服薬量がわかりやすいです。
まとめ
1日あたりの服薬量は、中心の量は同じであるため特に区別する必要はありません。
しかし減薬の際、薬の量を現時点で自分が必要とする最低限の服用量のギリギリに迫りたい、離脱症状が出る場合があります。少しでも楽にするために1日あたりの服薬量は多い方が離脱症状の回避がしやすいです。
番外編
それでは、1日4回服用の場合はどうでしょうか。
ただ、寝ている間は服用できないので、3mgを2回と6mgを1回として推定しました。
最低のラインは一定の為、この服用方法でも特に問題は無い様に思えます。
アシュトンマニュアルにもある様に、寝る前に多く服用することで睡眠のしやすさのメリットも受けられる可能性があります。
私の場合、ピークが気になりましたので、1日3回、同用量にしていますが、この方法も悪くないと思います。(実際には、ピークを減らす為、寝る前は1.5倍程度にしておく。などのアレンジをすると良いかもしれません。)