減薬を行う際、薬がどのように作用しているかを予め知っていることで、
服用ペース、減薬ペースの計画が立てられます。
また、出現した離脱症状と照らし合わせることで、計画の見直しや予測をすることができます。
計画を立てたり、対処をするの楽になりますので、ちゃんと確認をしておきましょう。
★私は薬学の専門家ではありません。書籍などから独学で得た知識です。十分に理解した上で、できるだけ正確に記載をしていますが、間違えた理解をしている可能性もありますのでご了承ください。
血中濃度曲線
減薬を行おうとしている方や、自身の薬を調べられている方は、「半減期」という言葉を耳にしたことはあると思います。
- 最高血中濃度(Cmax): 薬の血中濃度が最大になったときの濃度
- 最高血中濃度到達時間(Tmax): 薬を服用してから最高血中濃度(Cmax)に達するまでの時間
- 血中濃度半減期(t1/2): 最高血中濃度(Cmax)に達してから,血中濃度が半分になるまでの時間
この図は、用語や大まかな挙動を知るには良いのですが、実際の薬の挙動は大きく異なりますので注意が必要です。(次のページで例を挙げて記します。)
このグラフを使って、減薬の際に重要な用語について説明します。
ネットなどで調べると、色々な形のグラフがありますが、モデル式の係数によって変わりますし。場合によってはフリーハンドで描かれているので、このモデルのグラフの正確さは余り意味がありません。
気楽に見てください。
まず、このグラフを使って、減薬の際に重要な用語について説明します。
ネットなどで調べると、色々な形のグラフがありますが、モデル式の係数によって変わりますし。場合によってはフリーハンドで描かれているので、このモデルのグラフの正確さは余り意味がありません。
気楽に見てください。
半減期は薬が効かなくなる時間ではなく、血中濃度が半分になる時間を示しているに過ぎません。
しかし、日常生活において服用しやすいため(使い勝手が良い)、半減期と服用する時間は大体同じものが流通・処方しているようです。
縦軸のスケールについて
一見、上の二つのグラフは違う値を示していると思うかもしれませんが、実は両方とも同じ値を示しています。
何となく、このグラフは理解できてしまうと思うのですが、グラフの縦軸に注意してください。
理系で扱うグラフに慣れていない方は、ここはポイントです!
(ご存知の方は飛ばしてください。)
- 縦軸に振ってある数字が、等間隔の場合は、「線形軸」
- 1から10にかけて段々と感覚が狭くなっている場合は、「対数軸」
です。
半減期を経つたびに、半分、また半分となっていく為、等間隔では段々と小さくなって読みづらくなってしまいます。
対数軸の場合、小さい値になるほど拡大して表記してあるので、読みやすくなります。
また、対数軸で表記された、グラフが直線の場合は、モデルのように綺麗なカーブの特性を持っていることが読み取れます。
※ちなみに、対数軸でも値の読み方は一緒です。該当する値をそのまま読めばOKです。
ここでのポイント
慣れれば色々と便利な事があるのですが、まずは「小さい値も読みやすい」「挙動が把握できる」の2つがポイントとなります!
片対数グラフの挙動(カーブ)を見ると、それらの値が、一定の値で加減算されているのか、割合で変化しているのかを、一目で知る事ができます。
利息計算をイメージすると、「単利」と「複利」の違いですね。
この知識は、減薬するペースを記すときにも役に立ちます。